新年のご挨拶
一般社団法人埼玉県トラック協会 会長 瀬山 豪
あけましておめでとうございます。健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
会員各社並びに関係各位におかれましては、旧年中、様々なご協力を賜りましたこと心より御礼
申し上げます。
皆さんもご存じの通り、国内貨物輸送の90%をトラックが担っており、埼玉県内では
約95,000の乗務員と車両が、県民生活や経済が滞ることの無いよう日夜頑張っております。
「2024年問題」と言われる物流会社の働き方改革への対応が目前に迫る中、3年前に確認
された新型コロナウイルス感染症の猛威、さらに昨年はロシアによるウクライナ侵攻、混沌とした
世界情勢に伴いトラック事業者は安定した就労の確保すら難しく、且つ急激な燃油高騰によって
大変厳しい状況におかれました。
このような中埼玉県では、地方創生臨時交付金の中から、トラック事業者に対し1台あたり
30,000円(軽貨物は10,000円)という緊急給付金と適正運賃収受を指導・推進するため
の費用として総額35億円超の予算をご承認いただきました。また、県内市町村の5割近くからも
同様のご支援があり、大変有難く事業者を代表して心から感謝申し上げます。
事故のない安心安全な輸送サービスの提供が我々の使命です。
(一社)埼玉県トラック協会は、運送事業者への経営支援として、安全対策・環境規制に適応できる
よう各種助成を行う他、後継者育成等についての事業も行っております。
また対外的には、イベントやラジオ番組等を通じた交通安全の広報や啓発、環境保全を目的とした
「トラックの森づくり」や「児童絵画作品コンクール」。そして社会貢献活動として、県内新小学校
1年生全員への「光るトラック型防犯ブザー」の配布や埼玉県及び全市町村との「災害時における
物資等の輸送に関する協定」による支援物資輸送等、地域の安心に応えられるよう日々研鑽に努めて
おります。
これに加え、新年度から「施設管理・防災対応」の委員会を新設し、重点事業の一つとして取組みます。
これは、埼玉県並びに全市町村と連携をとりながら、災害時に対応できる人員(災害物流専門家)の
育成に努めるほか、県内全ての防災備蓄倉庫の状況を共有させていただき、災害発生時の物流対応を
検証し、災害時に停滞することなくスムースに物資が届けられるよう、災害支援体制を準備することが
目的で、我々トラック業界の責務でもあると考えております。
本年は、癸卯(みずのとう)、寒気が緩み萌芽を促す年だそうです。
希望が芽吹く春が早く迎えられますよう願いますとともに、会員並びに関係各位のご繁栄を心からご祈念
申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。
本年も宜しくお願いいたします。